いえもりのことば

思った事をなんの脈絡もなく綴ります。頭が足りてなかったり、語彙力がなかったりするかもしれませんがそれはご愛嬌。

失われた10日間の学生生活

2019年3月21日。

この日から私の社会人生活が始まった。

 

正確に言えばまだ"入社前研修"であり雇用形態もパートであるから正式な社会人生活のスタートとは言えない部分もあるが、研修を受ける私にとってはたいして変わりはない。社会人生活のスタートだ。


研修一日目を終えTwitterを開くと、友人達の楽しげなツイートが目に入ってくる。どこかに遊びに行っただとか、バイトに行っただとか。まだまだ『学生』として過ごす友人達の姿が確かにそこにはあった。

 

友人達は多少の早い遅いはあれど、4月1日から社会人としての生活をスタートさせる。つまり21日から研修が始まってしまった私とは違い、あと十日は学生としての猶予が与えられている。

 

正直な話、この十日間があればまだ友人達と社会人になる前に会って遊べただろうし、ずっと続けてきた居心地のよいバイトだって出来たし、時間を持て余した学生の特権として一日中ダラダラと過ごす贅沢も出来た。地方の大学に通う友人から久しぶりに会おうと言われたが、彼女が地元に戻ってくる日と私が研修に行く日が完全にすれ違いになってしまい会うのを断念した……なんてこともあと十日の猶予が許されれば起こり得なかった。正式な入社式が4月1日であるならば、それまでの期間、私はまだ学生でいたかった。

 

先輩社員さんたちは皆口を揃えて言う。「入社前に遊んでおくことも大事だ」と。ならばなぜ4月1日というギリギリの時まで学生でいさせてはくれないのだろうか。そりゃ少しでも早く戦力として働いてほしいという気持ちがあるのは重々承知だが、それとこれとは話が別だ。

 

学生という期間、そして身分は特別だ。特に大学生は大人でもあり子供でもある微妙な立場であるが故に、その気楽さはほかの年代に比べてずば抜ける。時間はたくさんあるし、その時間を友達に費やすも勉強に費やすも趣味に費やすも怠惰に過ごすも自由だ。その自由さこそ大学生の特権だ。社会人になる自覚が足りないとか、社会人甘く見すぎではないか等々お言葉もあるだろうが、でもその特権を少しでも長く享受していたいと思うことはおかしな事だろうか。

 

てか21日はまだ学位授与されてないし、卒業してねぇんだから学生じゃねぇか💥💥💥


まぁこんなことを嘆いても確かに私の社会人生活は始まってしまい、タイムスリップするか歴史改変するかしなければ元には戻らないわけで。ただ一言研修初日の感想を言わせてもらうのであれば、積極性という言葉を盾に全員に挙手を強制するのはやめてくれ。